年神様(としがみさま)の意味や由来:大掃除しない家には来ないって本当?正しい迎え方を解説

年神様

  • 年神様(としがみさま)って何?
  • お正月と関係あるの?門松や鏡餅が年神様のためのものなの?
  • どうお迎えすれば良いの?大掃除をしない家には来ないって本当?

「年神様」とは、日本では古来から信仰されている神様のことで、お正月にやってくる神様のことです。

毎年、お正月が近づいてくると門松や鏡餅を飾る風習がありますが、これらはこの年神様に由来のあるものなのです。

この記事では「年神様」に関する風習や由来についてくわしく解説します。

年神様の正しい迎え方についても紹介していますので、日本古来のお正月の祝い方を知りたいという方はぜひ参考にしてみてくださいね。

年神様(年神様)の意味とは?日本神話の由来を紹介!

冒頭でも紹介しましたが、年神様(歳神様)とは、お正月にお家にやってきて、幸せを運んできてくれる日本古来の神様のことです。

「年徳様」や「正月様」などとも呼ばれるので、別の名前で覚えている人も多いかもしれません。

お米や穀物がたくさん稔る(みのる)ようにしてくれる穀物神で、いつも人々を見守ってくれています。

昔はお正月が近づくと、年神様をお迎えするために様々な準備をしていました。

現代ではあまり聞かれなくなりましたが、年神様をお迎えする名残はまだ残っています。

年神様の正体は神道の神様?先祖霊?

年神様の正体は、その地域や家によって考え方が違います。

ある地域は神道の神様(日本の神様)だと考えられていますし、ある地域では先祖霊だと考えられています。

なんだかスッキリしませんが、日本の八百万の神様はとてもおおらかな神様ですから、「自分にとっての年神様はコレ!」と思ったら、それが年神様の正体と考えておいて問題ありません。

(キリスト教やユダヤ教の神様のように、正しい祀り方をしなかったからと言って罰を与えるようなことはありません)

とにかく、「お正月に各家庭に幸せを運ぶためにやってきてくれる神様」と考えれば間違いありません。

(子供に教えるときにも、このように教えてあげてください)

年神様のまつり方は家や地域によって様々

年神様をどうやっておまつりするかは、その地域や家によって違います。

神棚を作っておまつりするところもあれば、床の間に台を置いて飾るところもあります。

神棚を作るのは東北地方に多い文化です。

基本的に明るい部屋で、棚の上のようなこちらが見上げる場所に飾るのが良いでしょう。

まつり方はその家や地域によって全く違うため、分からなかったらくわしい人に聞いてみてくださいね。

年神様を祀るのはいつからいつまで?

年神様を祀る時期も地域によって少し違いますが、一般的に12月28日から松の内までです。

これは年神様が、その期間お家にいらっしゃることを意味します。

松の内は関東地方は1月7日まで、関西地方は1月15日までが主流となっています。

飾りつけは12月13日から28日の間であればいつでも良いですが、28日が一番良いでしょう。

年神様を祀る飾りをかざってはいけない期間

12月29日、30日、31日は、年神様を祀る飾りを飾ってはいけないとされています。

29日は「苦立て」といって、縁起の悪い日だからです。

日本では9を「く(苦)」と読めることから、縁起の悪い数字だと考えられてきました。

また、31日に飾らないのは、31日の大晦日は「一夜飾り」で神様に失礼だからです。

あなた自身がお招きされる側の神様だったと想像してみてください。

自分がお邪魔する直前になって、慌てて準備されるのは気分の良いものではありませんよね。

神様も同じ気持ちなのです。

さらに、30日は旧暦の大みそかなので、31日と同じ理由でダメとされています。

ただし、地域によっては30日に飾るのが良いとする場所もあります。

あくまで気持ちの問題であり、いつ飾るかは家族で話し合って決めるのが良いでしょう。

あなた自身がどのような気持ちでお迎えするのか?がもっとも重要です。

年神様を祀っている神社

年神様を祀っている神社も全国にあります。

東京の下谷神社、静岡県にある浅間神社の大歳御祖社、山口県の大歳神社などが有名ですね。

これらの神社の年神様は神道の神様で、御年神(みとしのかみ)と呼ばれる神様を年神様としています。

年神様(年神様)の正しいお迎えのし方

お正月から良い1年にしたいなら、年神様をきちんとお迎えしましょう。

大掃除をしたり、正しく鏡餅を飾ったり、恵方に門松を置いたりしていますか?

やっているなら、年神様をお迎えする準備はバッチリです。

他に地域によっては神棚を作ったりすることもあるため、よく確認しておきましょう。

どれも年末からお正月にやることばかりですが、これらの行事は年神様をお迎えするものなのです。

特に重要なのは鏡餅を正しく飾ること

鏡餅には、年神様が宿るといわれています。

日本では、古来から鏡には神様が宿るとされており、年神様も同じです。

日本の皇室に伝わる「三種の神器」には鏡(八咫鏡:やたのかがみ)が含まれていますが、これは代表的なものですね。

ただし、鏡は昔はとても高価なものですから、一般家庭では手に入りません。

そのため、人々は鏡の代わりにお餅を八咫鏡のように丸くすることで、神様に宿ってもらおうとしたのです(これが鏡餅の由来です)

そのため、鏡餅はきちんと正しく飾らなくてはなりません。

ミカンかキンカンと扇飾りをお持ちの上に乗せ、しめ飾りをつけて台の上にのせた紙の上に置きましょう。

鏡餅は神聖なものなので、丁寧に扱うことが大切です。

年神様をお迎えするのに必要なもの

お正月に飾るものは、年神様ととても密接な関係があります。

例えば、以下のようなものがあります。

「お正月に飾るもの」と年神様の関係


  • 鏡餅:年神様が宿る神聖なもの
  • 雑煮:年神様が宿った鏡餅をいただくことで無病息災を願う料理
  • 門松:年神様に「ここから入ってください」とご案内する道しるべ。邪気が入らないようにする力もある
  • すす払い:年神様を迎える準備をするための大掃除のこと
  • しめ飾り:年神様をお迎えできる神聖な場所であることの印
  • 年越しそば:そばのように「細く長く生きる」という願いを込めて食べる
  • 初日の出:初日の出とともに年神様が降り立つため、縁起のいいものとされている
  • お年玉:元々お金ではなく、鏡餅の一部を子供や目下の人に与えていた。「お年玉」は「年神様の魂」という意味
  • おせち料理:本来年神様にお供えする料理。お供えした後に家族で食べる

お正月飾りや料理は、ほぼすべてが年神様のためのものですね。

普段は意識していないかもしれませんが、年神様へ感謝をささげてから頂きましょう。

年神様は大掃除をしない家には来ないって本当?

年神様は、「大掃除をしない家に来ない」というよりは、汚い家には来ないという言い伝えがあります。

ただし、まったく大掃除をしなかったからといって、年神様が来ないというわけではありません。

年神様に限らず、日本の神様は汚いところが嫌いです。

そもそも「年末に大掃除をする」という風習は日本独自のものですが、これは日本人の宗教観を反映しているものと思われます。

年末の掃除はした方が良いでしょうが、日常的からこまめに掃除するのをおすすめします。

大掃除と飾りつけは12月28日までに済ます

大掃除と飾りつけは、28日までには済ますのがベストです。

飾りつけは先述しましたが、大掃除も年末ぎりぎりにやるのはよくありません。

年神様は大みそかに来るという考えもあります。

そんな日に掃除をしてしまったら、年神様が持ち込んでくれた運気まで捨ててしまうでしょう。

そうならないように、前もって掃除をした方が良いとされているのです。

年神様とのお正月は寝正月がベスト?

実は、年神様と過ごすお正月は寝正月が一番良いとされています。

お正月は年神様を含めた神様も休む日であり、国民ものんびり過ごす日だからです。

掃除をすれば年神様を追い出してしまい、料理をすればかまどの神様にお仕事をさせてしまうと考えられていました。

お正月は料理をせずおせちを食べるというのは、そういった考え方があったからなのです。

それにせっかく神様がいらっしゃるのに、バタバタと出かけたり忙しそうにしているのは失礼な感じがしませんか?

そうならないように年末まで準備していたのですから、お正月は年神様と寄り添ってゆったり過ごしましょう。

まとめ

今回は、年神様に関する風習や由来、お正月の正しい迎え方について解説しました。

年神様は色々な解釈がありますが、いつも人々を見守ってくれるありがたい神様です。

今年一年を良い年にするためにも、正しいルールでお迎えをしたいものですね。

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